*夜桜の約束?* ―再春―
★珠園団長

 最後まで策士として読者様にも人気の高かった団長ですが、還暦の後に彼もサーカスから卒業します。

 実は団長は若かりし頃、海外傭兵として働いていました。

 もちろんあの体型ですからw、軍師的な地位、いわゆる頭脳チームのメンバーでした。

 しかしチームの些細(ささい)なミスにより、幼い民間人を巻き込んでしまった罪に(さいな)まれ、やがて放浪の果てにロシアでサーカスと出逢います。

 その華やかで楽しく笑顔溢れた世界に魅了された団長は、帰国後昔ながらの珠園サーカスを設立、団員を(つの)って巡業を始めました。

 そういう訳で変な所に知り合いが多かったり致します(笑)。

 そしてそんな辛い過去を持つからこそ、彼はいつもにこやかで穏やかで、沢山の愛を持っているのだと思います。

 珠園という姓を名乗っておりますが、実際には玉原(たんばら)と申します。

 桜・三ツ矢と並ぶ日本四大財閥の一つで、当主は団長の兄です。

 玉原家は珠園サーカスの影のスポンサーと称される大きな後援者の一つでした(笑)。

 となりますと・・・残る財閥の名前が気になることと思います。

 四つ目の財閥は楠葉(くすば)家と申します。

 この楠葉の前当主が椿の雇い主であり、結婚を約束した恋人であり・・・モモの父親でした。

 椿は一年後、娘の結婚式出席の為に来日し、モモを連れてお墓参りに行きます。

 其処(そこ)で全てを明かし、モモは父親のことを知るのですが、異母姉妹である三人のお姉さん達に会ったかは・・・さてどうでしょう?(隼人と杏奈の結婚式で、すれ違っていたりもするのですけどねw)

 あ、話が()れまして失礼致しました・・・団長はその後サーカスを離れ、海外の様々なサーカスを巡る世界一周に出掛けます。

 さすが彼もお金持ちですw。


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