僕と彼女と傷痕
過ち
「御清水くん。私……」
「何?」
「御清水くんのこと、好きなの……!
だから━━━━━」
「━━━━ごめんね、僕…今は、恋愛とか考えられないんだ……」
これが、僕達の始まり。
僕は、彼女から大切なモノを奪った。
人が当たり前に持っているモノを━━━━━━
「━━━━そう…だよね…」
「うん、ごめんね」
「ううん…
でも、聞いてくれてありがとう!」
ペコッと頭を下げ言った、風吹。
「そんな…僕こそ、ありがとう!」
このまま僕達は、友達として良い関係を続けられると思っていた。
しかし後日━━━━━━
事件は、起こってしまった。
その日玄匠は、大学の図書館で勉強していた。
そもそも……玄匠が風吹の告白を断ったのは、勉学に勤しむためだ。
今、大学四年の玄匠と風吹。
玄匠は、大学卒業後会社を起こしたいと思っている。
その為の準備をしたかったからだ。
この日も遅くまで、大学にいた玄匠。
図書館が閉まるギリギリまでいて、帰ろうとしていた。
図書館を出る寸前、女性が駆け込んできた。
「うわっ……っと!!
あれ?
壬生さん?」
「え!?御清水くん!?」
「どうしたの?もう閉まるよ?」
「あ、忘れ物して!
━━━━━あ!あった!!
良かったぁ……」
「ん?鍵?」
「あ、うん。
バイトから帰って、鍵がなくて入れなくて……」
「良かったね。見つかって!」
「うん。
危ない……野宿を余儀なくさせるとこだった(笑)」
「え………フッ…ハハハーーッ!
壬生さんが、野宿?(笑)
危ないよ?女の子が野宿なんて!」
「でも、家を閉め出されちゃ…そうなるよ(笑)」
「それなら、僕のマンションの部屋を貸すよ?」
「え………」
「━━━━━━━え?あ、違う!
そ、そんな意味じゃないよ!?
ごめんね!」
仮にも、振った相手に言う言葉ではなかった。
玄匠は慌てて頭を下げた。
「フフ…
ありがとう!
御清水くんの、そうゆうところが好き!」
「え?」
「何て言うのかな?
御清水くんの優しさってゆうか…
本当に私のことを心配してくれてるってわかるから」
風吹は、微笑んでいた。
「何?」
「御清水くんのこと、好きなの……!
だから━━━━━」
「━━━━ごめんね、僕…今は、恋愛とか考えられないんだ……」
これが、僕達の始まり。
僕は、彼女から大切なモノを奪った。
人が当たり前に持っているモノを━━━━━━
「━━━━そう…だよね…」
「うん、ごめんね」
「ううん…
でも、聞いてくれてありがとう!」
ペコッと頭を下げ言った、風吹。
「そんな…僕こそ、ありがとう!」
このまま僕達は、友達として良い関係を続けられると思っていた。
しかし後日━━━━━━
事件は、起こってしまった。
その日玄匠は、大学の図書館で勉強していた。
そもそも……玄匠が風吹の告白を断ったのは、勉学に勤しむためだ。
今、大学四年の玄匠と風吹。
玄匠は、大学卒業後会社を起こしたいと思っている。
その為の準備をしたかったからだ。
この日も遅くまで、大学にいた玄匠。
図書館が閉まるギリギリまでいて、帰ろうとしていた。
図書館を出る寸前、女性が駆け込んできた。
「うわっ……っと!!
あれ?
壬生さん?」
「え!?御清水くん!?」
「どうしたの?もう閉まるよ?」
「あ、忘れ物して!
━━━━━あ!あった!!
良かったぁ……」
「ん?鍵?」
「あ、うん。
バイトから帰って、鍵がなくて入れなくて……」
「良かったね。見つかって!」
「うん。
危ない……野宿を余儀なくさせるとこだった(笑)」
「え………フッ…ハハハーーッ!
壬生さんが、野宿?(笑)
危ないよ?女の子が野宿なんて!」
「でも、家を閉め出されちゃ…そうなるよ(笑)」
「それなら、僕のマンションの部屋を貸すよ?」
「え………」
「━━━━━━━え?あ、違う!
そ、そんな意味じゃないよ!?
ごめんね!」
仮にも、振った相手に言う言葉ではなかった。
玄匠は慌てて頭を下げた。
「フフ…
ありがとう!
御清水くんの、そうゆうところが好き!」
「え?」
「何て言うのかな?
御清水くんの優しさってゆうか…
本当に私のことを心配してくれてるってわかるから」
風吹は、微笑んでいた。
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