王女✖️護衛の禁断の恋〜私を憎んでいる彼を愛してしまいました

ep4

次の日の朝、庭に出ると、侍女たちが噂話をしているのが聞こえてきた。

「ヘヨン様、ご結婚なさるそうですよ。」

「え?そうなの?どこから聞いたの?」

「女官長が話しているのを聞きました。」

「誰と結婚されるの?」

「トリカブト王国の皇太子、トア様らしいです。」

「トリカブト王国って敵国じゃない?」

「はい。でもジェヒョン様も着いて行かれるらしいです。」

「そうなの?じゃあ安心だね。」

そこに女官長であるユナがやってくる。

「安心なのかしら…ジェヒョンもヘヨン様を恨んでいるに違いない。だから実質ヘヨン様は、敵だらけの元へ行かれるも同然よ。」

ユナがそういうと、侍女たちは、うつむきながら、黙り込んでしまった。

私は、この空気に我慢できなくなり、外へ出た。

「ヘヨン様」

私の姿を見るなり、慌てる侍女たち。

気まずい空気の中、女官長であるユナが話しかけてきた。

「殿下から輿入れの準備をするよう言われております。」

「分かったわ。」

そして私たちは、輿入れの準備を始めることになった。
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