あの夏、確かにそこには恋があった
UFOキャッチャー
迎えた6月21日、今日は、私の誕生日だ。
中学からの友人や、同じ部活の女子たちが、自販機のジュースやら、売店のプリンやら、いろいろ持ってきてくれた。
なんて幸せなんだろう。
この日は私の今までの誕生日の歴代でもトップに入るくらい幸せな誕生日だ。
中でも特にうれしかったのは、UFOキャッチャーで獲得したものを、プレゼントしてくれた隼人の誕生日プレゼントだ。
部活が終わってから。バス通学の友だちと話し込んでしまった。まだ明るいけど、ひとけのない、いつもの駐輪場。
あんまり笑顔を見せない彼が二かっと笑いながらお菓子の詰め合わせをくれた。
「これ、誕生日プレゼント」
嬉しかった。
別に好きとかそういう感じじゃないけど。
小一から中三までずーっと好きだった、初恋の大地くんが違う県の高校に進学したことでくすんでいた私の毎日に、
ちょっとだけときめきをもたらしてくれた隼人からのプレゼントは何にも代えられないほどうれしかった。
多分これは、男の子からもらった初めての誕生日プレゼントだ。
いよいよ、夏が始まる。私は、胸の高鳴りを感じていた。
中学からの友人や、同じ部活の女子たちが、自販機のジュースやら、売店のプリンやら、いろいろ持ってきてくれた。
なんて幸せなんだろう。
この日は私の今までの誕生日の歴代でもトップに入るくらい幸せな誕生日だ。
中でも特にうれしかったのは、UFOキャッチャーで獲得したものを、プレゼントしてくれた隼人の誕生日プレゼントだ。
部活が終わってから。バス通学の友だちと話し込んでしまった。まだ明るいけど、ひとけのない、いつもの駐輪場。
あんまり笑顔を見せない彼が二かっと笑いながらお菓子の詰め合わせをくれた。
「これ、誕生日プレゼント」
嬉しかった。
別に好きとかそういう感じじゃないけど。
小一から中三までずーっと好きだった、初恋の大地くんが違う県の高校に進学したことでくすんでいた私の毎日に、
ちょっとだけときめきをもたらしてくれた隼人からのプレゼントは何にも代えられないほどうれしかった。
多分これは、男の子からもらった初めての誕生日プレゼントだ。
いよいよ、夏が始まる。私は、胸の高鳴りを感じていた。