小悪魔と仮面舞踏会
私の挑発作戦はうまくいったようね
でも
トリマキの女子たちは私を睨んでいて
何やら険悪なムード
いくら私でも
こんなムードの場所に居たくないわ
『それじゃ私、ノート運びますので。』
としれっと言って
教卓の上に積み重なって置いてある
クラス全員分のノートを両手で持ち
ドアのとこまで行くと
背後から
「おい!!待てよ!」
と声がした。
振り返らなくても分かる。
あの失礼で生意気な奴
宮沢 渡琉の声だと…。