小悪魔と仮面舞踏会

「でも…私はそう甘くないわよ?」

松山が俺の耳元に

唇を近づけて言った…。

耳にかかる松山の吐息に

鼻をくすぐる松山の

甘く焦らすような

香水の香りに

クラクラしそうだった…。

『へ?』

マヌケな声で言った俺…。

「それじゃあね!」

またも帰ろうとする松山…。

『ちょっと待てよ?』

またも引き止める俺…。

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