小悪魔と仮面舞踏会
でも綾香は何の感情も
表さないで
また綾香の方を向いた
目の前の女に
「あら…ごめんなさいね?私、邪魔してしまって…。」
とだけ言っていた…。
やっぱりな…。
こんな状況でさえも
ただの同級生を演じるんだ…
そんな綾香に
「いえ…。良いんですけど?見てたいんならどうぞ?」
目の前の女は
そう挑発的に言うと
さっきから
手に握ったままの
俺のネクタイを
グイッと引っ張って
唇にキスをしてきた…