小悪魔と仮面舞踏会
「本当に申し訳ないって思ってる…」
さっきまでの
冷静な態度とは
何もかもが違う…
『じゃあ…本命が俺ってのも?ウソなのか?』
無謀ながらも
問いかける俺の声は
これ以上ないって位
震えてた…
「ごめん…私はまさを片思いしてる人とダブらせてみてた…1人で勝手に彼の彼女になれた気でいさせてもらった…」
今まで
知ることさえしなかった
綾香の本音
「宮沢君は…確かに外見で彼氏になってもらった…私は彼に動揺してもらいたかった…宮沢君といるのを見せつけて…」
痛いくらいに胸に
突き刺さる…
「謝って許されるとは思ってない…こんな私…スパッとフッちゃってよ!?最低最悪な彼女のまま…終わらせて?酷い言葉を浴びせて?」
寂しい笑顔を浮かべて
切なげに涙を浮かべて
俺と宮沢 渡琉を
交互にみて言う綾香…