小悪魔と仮面舞踏会

宮沢は泣いてる

綾香に近づくと

優しく笑いかけて

「最低最悪な彼女ではありませんでしたよ?
先輩が最低最悪な彼女なら…
先輩と付き合っても女遊びをやめなかった俺は
最低最悪な彼氏でした…。」

と綾香の目をみて

しっかり言った…。

今がその時かもしれない…

綾香が俺を必要としなくなる時…

そう感じた俺は

綾香の髪を優しく撫で

『俺はお前が好きだった…
宮沢と付き合っても…
表向きだけで本命は俺って
何度も何度も…言い聞かせてた…
だけど俺はお前を試した…
まだ彼氏の位置だったのに…
俺を呼び出した女を使って…
最悪な彼氏だった…』

と言った…。

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