小悪魔と仮面舞踏会

「は!?何を?」

そう言った松山に

俯いていた顔を上げて

熱い頬をそのままに

『キス…』

と言った…

言ってからまた顔が

熱くなるのが分かる…

「なんで私がアナタにキスしなきゃなんないの?意味分かんない…」

『俺が…して欲しいから…』

「アナタなら私以外にいくらでも居るでしょ?キスの相手くらい」

『俺は…松山にして欲しいんだ…』

松山に…松山だけに

して欲しいんだ…

他の誰でもない

松山のキスが欲しい…

< 347 / 511 >

この作品をシェア

pagetop