小悪魔と仮面舞踏会

空き教室に着いた俺は

ミルクティー片手に息を切らして立っていた…

そしてストップウォッチをいじっている松山に

『かっ買ってきたぜ!!』

と言った…

「残念だけど…もう5分経った…タイムアウトね!」

そう言いながら俺に近づいて来る松山…

「でもコレはありがたくもらっておいてあげる♪」

そう言って俺が持ってるミルクティーをパッと取り上げた…

そして飲みだした…

しばらくして飲み終わった松山は

もう空になった紙パックのミルクティーを潰しだした…

そしていきなり口を開いて

「やっぱりやめるわ…」

と潰した紙パックを見ながらポツリ呟くように言った…

えっ?やめる?何を?

不思議に思った俺は

『やめるって何を?』

そう聞いた…

すると

「アナタと私の関係…奴隷とご主人様って関係よ…」

俺の目をまっすぐに見つめてそう言った…

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