小悪魔と仮面舞踏会
読みかけてたメンズ雑誌をまた読み出すけど…
ちっとも頭に入ってこない…
雑誌のページをめくりながら考えるのは
松山のこと…
ずっとそうだ。
『宣誓!!高校1年生16歳の俺宮沢 渡琉は松山 瑠美音を絶対に振り向かせます!!』
今から何ヶ月前か…
あの日から何ヶ月経ったのかは分からないけれど
俺は昨日のことのように覚えている。
松山に宣誓というカタチで宣言をしたこと…
あんなバカみたいに恥ずかしい行動
松山に会うまではできなかった…
そりゃあ、前に担任の先生の前で女の子のほっぺにキスしたことあるけど…
慣れてたし全然平気だった。
でもあの日は違った…
自分なりに冷静に宣誓をしたけれど
心の中は冷静じゃなかった…