小悪魔と仮面舞踏会

たった1人の女のためにあんなバカみたいな行動とれねぇよ…

今までの俺だったら…

俺は今まで誰か1人のために何かしたことなんてなかった…

今思い出しても顔から火が出そうだ…

あの日松山を空き教室に残して

先に行っちまったけど

ずっと心臓がどくどくと激しく波打っていた…

でもあの行動は俺なりに精一杯頑張ってやったんだ…

松山を振り向かせることが一番の望みだけど

松山に俺なりの気持ちをアピールしたかった…

たとえ振り向いてくれなくても

たとえ俺を好きになってくれなくても…

俺の松山に向かう“本気”の想いを

松山に伝えたかった…

松山に感じて欲しかった…

宣誓なんてしたって

何もできないで

何も変化しないで

終わるかもしれない…

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