小悪魔と仮面舞踏会
やっぱりね。
視線の先を辿ってくと
私にずっと熱い視線を送っていたのは
予想通り宮沢 渡琉だった。
私とバチッと目が合うと慌てた様子で目を逸らす。
クスッ
耳…赤くなってるし。
そう…私から慌てて目を逸らした宮沢は
頬もうっすらと赤くなってるものの
耳も赤くなっていた。
そんな宮沢の姿を見て小さく笑ってしまった私。
すると
さっきまでペラペラとせわしなく動いていた口が
みんな止まっていた。
私の周りを囲んでる人たちみんな…。
そして1人ずつの顔を見ていくと
どの子も顔が赤くなっていた。