小悪魔と仮面舞踏会
「別に…ただお前をあの場に居させたくなかったんだよ!!」
『自己中ね。』
フッと小さく笑い宮沢に特に何も感情を含めない声で言い放つ
「かもしれねぇな。でも何としてでもお前をあの場から遠ざけたかったんだよ!!」
感情的になってるのか熱っぽく言う宮沢…。
『……。』
私は何も言わずに口を閉ざした。
それからずっと沈黙が続いた。
そして宮沢が足を止めた場所は空き教室だった…
またここね…。
そう思った。
空き教室に入ると机の上に私を降ろした。