小悪魔と仮面舞踏会

「別に…ただお前をあの場に居させたくなかったんだよ!!」

『自己中ね。』

フッと小さく笑い宮沢に特に何も感情を含めない声で言い放つ

「かもしれねぇな。でも何としてでもお前をあの場から遠ざけたかったんだよ!!」

感情的になってるのか熱っぽく言う宮沢…。

『……。』

私は何も言わずに口を閉ざした。

それからずっと沈黙が続いた。

そして宮沢が足を止めた場所は空き教室だった…

またここね…。

そう思った。

空き教室に入ると机の上に私を降ろした。

< 435 / 511 >

この作品をシェア

pagetop