小悪魔と仮面舞踏会

「松山…ちょっと良いか?」

尾行しようと決意した日の放課後

いきなり呼び出された私

ターゲットの谷元君から…

向こうから出向いてくるならそれもそれでいいわね

私は黙って頷き谷元君に付いてった…

「俺…松山が好きだ!!」

『は!?』

反射的にそう声を上げた。

いきなり立ち止まってクルッと振り返ったかと思いきや…まさかの告白

「ずっとずっと好きだったんだ!!」

真っ赤な顔をして言う谷元君が可愛くていじめたくなった…

でも実際問題…彼は私の親友、実瑚の元カレなわけで

内心複雑だし

そうやすやすと絡める相手じゃない。

こんなんじゃ小悪魔 GAMEなんてできない…。

にしても…

『だったらなんで実瑚と付き合ったりしたの?』

「は!?」

私の問いかけに目を見開く谷元君

そして

「誰と誰が付き合ったって?」

と逆にそう聞いてきた。

『誰って…実瑚とあなたに決まってんじゃない』

私がそう答えると

「はぁ!?」

訳分かんないといった顔をしてる谷元君…

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