小悪魔と仮面舞踏会

偏見の目で偏見な考えしか浮かばなかった…。

でもこの事実を知ってから分かった。

私におじいちゃんおばあちゃんが居なかった理由…。

小さい頃に聞いたことがある。

『なんであたしにはおじいちゃんおばあちゃんがいないの?』

そしたらなんでか2人とも悲しそうな顔をした…。

そして

「おじいちゃんとおばあちゃんはね、天国に…逝っちゃったの…」

まだ幼かった私は

だから2人とも悲しそうな顔をしたんだなぁと思っていた…。

私は事実を知ってから

2人とは口も聞かなくなり目も合わせなくなった。

だけど

何ヶ月か経ったとき

気づいたんだ…。

今まで私の世話をしてくれたのは誰?

今、私は誰のおかげでココに居る?

誰のおかげでココまで生きてこられた?

2人はどんな気持ちで私に秘密を打ち明けた?

拒絶されるって分かってて?

偏見の目で見られるって分かってて?

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