小悪魔と仮面舞踏会
*第11話*
松山の秘密 -渡琉 side-
「宮沢 渡琉くん…だよね?」
朝俺が靴箱で上靴に履き替えていると
背後から声をかけられた…
振り向くと…
『っ!?お前は…昨日の!』
そう松山の過去を知る女
まきはら?みこ?
とかいう女がニコニコと不気味な笑顔で立っていた…。
『なんか用?』
冷たくそう言った。
俺…この女、嫌いだわ。
なんか扱いずれぇし。
生理的に受け付けねぇ。
「クスッ…あからさまにそんな嫌そうな顔しないでよ?(笑)」
薄く笑ってそう言った…。
なんか笑ってるのに目は笑ってない感じがして
鳥肌が発つのを感じた…。
『用がねぇなら俺、行くから。』
そう言って階段を上ろうとすると
「あなた…瑠美音が好きなんでしょう?」
一段目に足をかけたところでそう言われた…。
『え?』
足を元に戻し振り返ると
「瑠美音の秘密…知りたくない?」
ニヤリと妖しげな笑みを浮かべてそう言ってきた。