小悪魔と仮面舞踏会

「私と瑠美音は親友だった。中3のあの出来事がなければね…。」

『あの出来事?』

「うん。私好きな人居たんだけどその人は瑠美音のことが好きだったの。だから、私はその人に告白なんてできなかった。」

『その好きな人って…谷元ってやつ?』

「そうだけど。なんで知ってるの?」

『昨日…松山とお前の2人が言ってたじゃん。』

「うん…。谷元って人が好きだったの。でも谷元君は瑠美音が好きだから、2人をくっつけようとしたの。」

くっつけようと?

『どんなことしたんだよ?』

「2人をぶつからせて接触事故を起こしたり、席替えで2人を隣同士にしたり…」

指を折って数えながら言う牧原…

でも、松山はどんな想いだったんだろう?

谷元とかいう奴は松山のこと好きでも

松山はどう思ってたんだ?

そいつのこと。

ってか接触事故を起こさせるって…

ちょっと…やりすぎじゃね?

だって…

谷元とかいう奴は松山を好きでも

松山はどうなんだ?

そいつのこと好きなのか?

『ソレ…誰かに頼まれてやったことなのか?』

そんなことを思いながらもそう問いかけた…。

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