小悪魔と仮面舞踏会
「どーせ私に悪いことしたとか思ってんでしょ?」
ズバリ言い当てられてしまった
なぜ松山はこんなにも人の心が手に取るように解るのだろう?
俺はいつも松山に見透かされてばかりだ。
「図星ね。」
俺の顔をチラッと横目に見て言う。
そんな松山に頷くことしかできない俺…。
「宮沢は私の秘密…こんな形で知りたかった?」
『えっ?』
「私の秘密…知って満足?私じゃない人から聞いた情報…満足?」
『な‥んで?いきなり?』
松山の迫るような口調に俺は困惑
「別に。実瑚から聞いたってのが後味悪いのよ。」
『そっ‥か』
そう言った後
俺はなんだか自然と頬が緩んでいた…
“実瑚から聞いたってのが後味悪いのよ”
その言葉に期待をしてもいいのか?
バカな俺は松山の言葉をやきもちだと思ってしまう。
飛んだ勘違い野郎だな俺は…。