小悪魔と仮面舞踏会
*第12話*
フィニッシュ -瑠美音 side-
宮沢の頬にキスした次の日の放課後
私は宮沢を呼び出した
空き教室に…。
思えばこの空き教室で
色々あった…。
『宮沢…』
目の前で何か緊張した感じの宮沢に声をかけると
ビクッと肩を上げた…。
「なっな、な、なんだ!?急に呼び出したりして」
かみまくる宮沢に
『迷惑だった?』
そう言うと
「///とっとんでもない!大歓迎大歓迎!」
顔を真っ赤にして両手を大きく横に振って否定
『今日呼び出したのは…話があって』
宮沢は不思議そうに黙って頷いた
『昨日のこと…なんだけど』
そう言った途端に顔をこれ以上無いって位真っ赤にして俯いていた
そして
「昨日のアレ…御褒美なんだよ‥な?」
寂しそうに笑ってそう口を開いた。
『えぇ。御褒美よ?』
ハッキリそう言うと
あからさまに傷ついた顔になり肩を落とした
『だけど…』
私は宮沢の首筋に手を滑らせ
いまだにずっと着けっぱなしの
slaveと銀のプレートに刻まれた首輪に
そっと触れた。
『そろそろアナタにもけじめをつけないと…ね?』
ゴクッと唾を飲む音が聞こえた