小悪魔と仮面舞踏会
『フるとかフらないとかはまだ決めてないけどそれは…アナタ次第で決めるわ。』
グイッと首輪を引っ張り至近距離で宮沢の目をしっかり見つめて言う
「おっ俺次第?///」
真っ赤な顔で聞き返す宮沢に軽く頷くと首輪を放し距離を元に戻す
『そう。フるもフらないもアナタ次第!アナタは一回私に告白してフられてるわけよね?』
「あぁ」
『でもアナタは諦めなかった。私を振り向かせてみせるとまで言った』
「あぁ」
『だったら、コレが最後のハードルよ!よーく聞いてて!』
宮沢は真剣な顔で頷いた。
『この学校は10/31つまりハロウィンの日になるとパーティーを開催するの知ってるわよね?年ごとにパーティーの内容は変わる』
私たちの通ってるこの高校はハロウィンの日にパーティーを開く
全学年合同で広いパーティー会場に一斉に集まる
毎年毎年パーティーのテーマは変わる
どんなパーティーを開くのかは生徒会が決め
各クラスごとに担任から知らされる
『そこで、実を言うと私、来年生徒会長になるのよ』
「へ!?せっ生徒会長?」
『そう。生徒会長の意見が一番反映される確率が高いから私が生徒会長になってどんなパーティーを開くか決めるの』
「どっどんなパーティーを開くか決めてんのか?」
『もちろん。もう決まってる。パーティーのテーマは仮面舞踏会よ!』
「かっ仮面舞踏会!?」
『そう。アナタさっきからリアクション大きすぎ。』
呆れたようにそう言うと
「だって…」
と唇を尖らせてスネた顔をした。