小悪魔と仮面舞踏会
俺が席に着くと
一気に前後左右囲む
トリマキたち…。
しばらく話していて
何気ナシに教室のドアにチラッと目を向けると
松山が入ってきた…。
途端に心臓が激しく波打つ…。
ドキドキと…。
相変わらずの地味な格好で…。
「2人だけのヒミツね」
昨日の松山の言葉を思い出す…。
“2人だけのヒミツ”
俺と松山だけの…。
ドキドキする…。
そして俺は
一人浮かれていた
みんなは地味な松山しか知らない
でも 俺だけは
松山の魅力的な姿を知っている。
そう考えると思わず
優越感になり
顔が緩む…。