桜のティアラ〜はじまりの六日間〜
 すると、誰かが部屋のドアをノックした。

 メアリーがドアを開けると、現われたのは仁だった。

 「美桜ちゃん!聞いたぜー、アレンのやつ、珍しく寝込んだって?」
 「うん、でももう大丈夫よ」
 「それでね、仁。美桜も一緒にドライブ行けそうって」
 
 絵梨の言葉に、仁はちょっと心配そうに美桜を見る。

 「ほんとに?疲れてない?」
 「うん、平気」
 「よし、じゃあ三人で行きますか!」
 
 わーい!と絵梨と美桜は手を挙げて喜んだ。
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