桜のティアラ〜はじまりの六日間〜
やがてスタートの位置まで来ると、ドラムメジャーのホイッスルに合わせて、カツンとブーツのかかとを揃えながら列は止まった。
辺りは一瞬静寂に包まれ、観客は固唾を飲んで見守る。
そこにトランペットのファンファーレが鳴り響く。
列の最後尾にいた二人のメンバーが、フラッグの代わりに手にしていた楽器を吹いたのだ。
短いフレーズだけれど力強い音の響きに、これから始まるショーの期待も高まった観客たちが拍手する。
やがて軽快なマーチが流れてきて、いよいよショーが始まった。
二列に並んでいたメンバーは、二人ずつ斜めに移動して、いつの間にか縦横四列ずつの隊形になる。
ファンファーレ隊の二人も、すぐそばに用意されている台に楽器を置き、代わりにフラッグを持って列に加わる。
直樹がメジャーバトンをくるくると回したり投げたりしながら進むのに続き、それぞれの列が順番にフラッグを掲げると、ブルーの鮮やかな模様が風になびいて美しく広がる。
二つに分かれた隊列は、それぞれ左右の端からピンフィールで回転し、中央に集まると、そこから二人が前に出て踊り始めた。
フラッグを綺麗に回しながらターンしたり、ステップを踏んだり、互いのフラッグを投げて交換したり、細かい技を次々と繰り広げていく。
それは当初のプログラムにはない要素だった。
辺りは一瞬静寂に包まれ、観客は固唾を飲んで見守る。
そこにトランペットのファンファーレが鳴り響く。
列の最後尾にいた二人のメンバーが、フラッグの代わりに手にしていた楽器を吹いたのだ。
短いフレーズだけれど力強い音の響きに、これから始まるショーの期待も高まった観客たちが拍手する。
やがて軽快なマーチが流れてきて、いよいよショーが始まった。
二列に並んでいたメンバーは、二人ずつ斜めに移動して、いつの間にか縦横四列ずつの隊形になる。
ファンファーレ隊の二人も、すぐそばに用意されている台に楽器を置き、代わりにフラッグを持って列に加わる。
直樹がメジャーバトンをくるくると回したり投げたりしながら進むのに続き、それぞれの列が順番にフラッグを掲げると、ブルーの鮮やかな模様が風になびいて美しく広がる。
二つに分かれた隊列は、それぞれ左右の端からピンフィールで回転し、中央に集まると、そこから二人が前に出て踊り始めた。
フラッグを綺麗に回しながらターンしたり、ステップを踏んだり、互いのフラッグを投げて交換したり、細かい技を次々と繰り広げていく。
それは当初のプログラムにはない要素だった。