桜のティアラ〜はじまりの六日間〜
「んー…、なんだろ。今のところもう一回やってみて。センターの美桜の後ろに二人が回って、そうそこから。いくよ、ワンツースリーフォー、あ!美桜!」
急に呼ばれて、美桜は驚いて由香を見る。
「はい!なんでしょう」
「ちょっとそのポーズ変じゃない?」
「え、これですか?」
お目当ての彼にチョコを渡したいけど、恥ずかしくて行けない、というシーンだった。
「なんだろう、可愛さがまるでない」
「え、そ、そんな」
真顔でずばっと由香に言われ、美桜は怯んだ。
「美桜先輩、こんな感じはどうですか?」
綾乃がそう言って、口元に両手でグーを作り、上目づかいでパチパチ瞬きしてみせた。
「おお、いいね。そんな感じ」
由香が言い、美桜は綾乃を真似してみた。
「こうかな?」
「あっはは!それなんか違う。洗濯物を嗅いで、生乾きくさーい!みたいな」
その場にいる皆がどっと笑い、美桜は反論する。
「えー、なんですかそれ。主婦みたいな」
「だってそんな感じなんだもん」
由香はまだ笑い続けている。
「じゃあ先輩、これは?」
また綾乃の真似をして、両手を真っ直ぐ下に伸ばして組み、ちょっと体をひねってみる。
「あはは、美桜、トイレ行きたいの?」
「もう!そんなんじゃないですって」
急に呼ばれて、美桜は驚いて由香を見る。
「はい!なんでしょう」
「ちょっとそのポーズ変じゃない?」
「え、これですか?」
お目当ての彼にチョコを渡したいけど、恥ずかしくて行けない、というシーンだった。
「なんだろう、可愛さがまるでない」
「え、そ、そんな」
真顔でずばっと由香に言われ、美桜は怯んだ。
「美桜先輩、こんな感じはどうですか?」
綾乃がそう言って、口元に両手でグーを作り、上目づかいでパチパチ瞬きしてみせた。
「おお、いいね。そんな感じ」
由香が言い、美桜は綾乃を真似してみた。
「こうかな?」
「あっはは!それなんか違う。洗濯物を嗅いで、生乾きくさーい!みたいな」
その場にいる皆がどっと笑い、美桜は反論する。
「えー、なんですかそれ。主婦みたいな」
「だってそんな感じなんだもん」
由香はまだ笑い続けている。
「じゃあ先輩、これは?」
また綾乃の真似をして、両手を真っ直ぐ下に伸ばして組み、ちょっと体をひねってみる。
「あはは、美桜、トイレ行きたいの?」
「もう!そんなんじゃないですって」