桜のティアラ〜はじまりの六日間〜
「すごい!素敵ね。ガーデンの中のおうち」
「そうなんです。以前美桜様が、ガーデンに泊まりたいと仰ったでしょう?それを旦那様に話したら、良いアイデアだと仰って。すぐにこの部屋を作られたのですわ」
ええー?と美桜は驚いてクレアを振り返る。
「あ、あの時私が言ったから?まさかそんな。私、軽い気持ちで、寝袋でも持って来たいって…。こんなことになるなんて」
「美桜、親父が決めたことだよ。気にすることない。それに俺もとてもいいアイデアだと思った。完成するのを楽しみにしていたんだ」
アレンが美桜の隣で、天井を見上げながら言う。
「見て。今はスクリーンを下ろしてあるけど、天井はガラスなんだ」
え?じゃあ…と美桜が期待を込めて見上げると、アレンは頷いて、あとで見せるよと笑った。
クレアが後ろから声をかける。
「本当はこれから、内装や家具を手配するつもりでしたの。建物自体も出来たばかりで。ですが美桜様がいらっしゃると連絡を受けて、ひとまず必要な家具だけ運び込みました。今夜からでも、ここに泊まっていただけますわ」
「え!本当?いいの?ここに泊まっても」
クレアは笑いながら頷いた。
「もちろんですわ。なにかあれば内線電話でお知らせくださいね」
そう言い残すと、クレアは二人にお辞儀をして出て行った。
「そうなんです。以前美桜様が、ガーデンに泊まりたいと仰ったでしょう?それを旦那様に話したら、良いアイデアだと仰って。すぐにこの部屋を作られたのですわ」
ええー?と美桜は驚いてクレアを振り返る。
「あ、あの時私が言ったから?まさかそんな。私、軽い気持ちで、寝袋でも持って来たいって…。こんなことになるなんて」
「美桜、親父が決めたことだよ。気にすることない。それに俺もとてもいいアイデアだと思った。完成するのを楽しみにしていたんだ」
アレンが美桜の隣で、天井を見上げながら言う。
「見て。今はスクリーンを下ろしてあるけど、天井はガラスなんだ」
え?じゃあ…と美桜が期待を込めて見上げると、アレンは頷いて、あとで見せるよと笑った。
クレアが後ろから声をかける。
「本当はこれから、内装や家具を手配するつもりでしたの。建物自体も出来たばかりで。ですが美桜様がいらっしゃると連絡を受けて、ひとまず必要な家具だけ運び込みました。今夜からでも、ここに泊まっていただけますわ」
「え!本当?いいの?ここに泊まっても」
クレアは笑いながら頷いた。
「もちろんですわ。なにかあれば内線電話でお知らせくださいね」
そう言い残すと、クレアは二人にお辞儀をして出て行った。