桜のティアラ〜はじまりの六日間〜
 何着か腕に掛けながら、アクセサリーも見てみる。
 同じデザインの指輪やネックレスなどを、セットで置いてあるものがあった。

 (可愛い!それぞれモチーフがあって、ブレスレットやピアス、ネックレスもセットで買えるんだ。いいなー)
 
 ふと思いついて、美桜は遠くの絵梨を呼んだ。

 「絵梨ちゃん、ねえこれどう?」
 「んー、何?」
 
 真剣に服を眺めていた絵梨は、とりあえず一旦中断という感じでやって来た。

 「あのね、このアクセサリー、お揃いで買わない?」
 「おー、いいね!可愛い。私だと…、この星のピアスとかかな」
 「うんうん、絵梨ちゃんのイメージに合うね」
 「美桜はどうする?」
 「そうだなー、これかな?あ、そうだ。ねえ」
 
 美桜は今しがた思いついたことを絵梨に相談する。

 「いいね!うん。決まり」

 二人は顔を見合わせてから、もう一度アクセサリーを選び始めた。
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