最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「まさか、Moonの総長代理ともあろう人が“ 魔女の噂”が怖いなんて、そんな事言いませんよね?」
すると、藤堂さんの肩がビクリと跳ね上がる。次に「まさか」と言いながら、貧乏ゆすりをし始めた。
そしてなぜか早急に、明日からの事についてまとめに入る。
「じゃ、じゃあ明日は、美月ちゃんに護衛を付けよう。俺も、最初は……顔を出すよ……」
「藤堂さん大丈夫ですか?コーヒーいります?」
俺の提案を「いい」と退けた藤堂さん。まぁ今コーヒーなんか渡したら、揺れた手からコーヒーが零れ落ちるか。
「美月ちゃんの顔をMoon全員に晒すよ?何かあった時はすぐに守れるようにしておく。あと、君がMoonに加入した事も吹聴しておこう」
「頼みます、ありがとうございます」