最強王子とフェンス越しの溺愛キス


「!」



わ、うゎ……!!

生吹くんの煽情的な顔が、物欲しそうな目が、全力で私にぶつかってきている。



「い、生吹く、ま、待って……っ!」

「ダメ、もう待たない」

「話を、!」



そう声を出した時だった。


スパン――と、歯切れの良い音が鳴る。

それと同時に、



「はい容疑者一名確保。美月ちゃんに迫った罪~」

「こんな時に……見せつけてくれるね。生吹」



「じゅ、純弥先輩……、藤堂先輩……」



とっても恥ずかしい場面を、二人の先輩に見られてしまうのでした……。


< 216 / 447 >

この作品をシェア

pagetop