最強王子とフェンス越しの溺愛キス

「そこからの記憶はありません……。

気づいたら、あの部屋に真白ちゃんといました」

「薬を嗅がされたのかな?Lunaのよくやる手口だ」

「そんな物まで持ってるんですか?Lunaって」



藤堂先輩と生吹くんが話あっていると、純也先輩が「え」と声を上げた。



「誰でも持ってんじゃないの?普通。真白もいつも痺れ薬もってるよ?」

「……」
「……」



純弥先輩を二人が見つめる。

「はぁ」とため息をついて、先に口を開いたのは藤堂先輩だった。



「……お前を含め、お前の知人は特殊なんだ。察しろ。

ってか、真白というのはお前の知り合いか?こっちは警戒していたっていうのに……」

「真白は俺の幼馴染~。腐っても切れない縁!」



笑顔で話す純弥先輩に「今まで聞いた事なかったな」と、またため息をつく藤堂先輩。

だけど次には「何にせよ」と、廃墟を見ながら喋る。


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