最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「なんでだよ、俺の努力だよ」


「ちげーよ」

「違わないよ」



昔のように、思ったことを言い合う二人。だけど先に正気に戻った一輝くんが、深いため息をついた。



「はぁ、あほクサ。大体、俺が今日ココに来たのは、聞きたい事があって、」



決して言い合いをしに来たわけじゃ――
と言おうとした一輝くんの視界に、ある物が映る。


それは、さっきの任命書と同じように、ホワイトボードに張られていたカード。


一輝くんはすごいスピードでマグネットを取り、中身に目を通した。



「これ果たし状?Lunaから!?」

「そう、しかも24日のクリスマスイブの日。それだけでテンション下がっちゃうよなー」

「……っ!」



日付を聞いた一輝くんは、眉間に皺を寄せる。

その理由は――


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