最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「来る時に生吹くんにメールしたんだけど、真白ちゃんが一緒なら問題ないって」
「へー、すごい態度の変わりよう!なんで?」
「えっと、」
生吹くんのメールを読み上げる。
『その注射器で”朝飯前”とやらをしてくれ。もちろん既定の倍量で』
この物騒な内容に、真白ちゃんは顔色一つ変えなかった。ばかりか、ニヤリと怪しい笑みを浮かべる。
「倍量どころか、もう致死量まで入ってたりして」
「え」
「うそうそ、了解。護衛は真白にお任せあれ~!」
「(だ、大丈夫……よね?)」
ひくつく笑顔を浮かべた後、店内マップを見る。
だけど店名を見てもピンとはこなくて、マップの前で固まってしまった。
「メンズのものならココだよ」
「そっか!ありがとう、たすか……え!?」