最強王子とフェンス越しの溺愛キス
真白ちゃんは幼馴染だから、純也先輩の事を思うと複雑な気分になるよね……。
「か、勝手にペラペラしゃべってごめんね。
私よりも真白ちゃんの方が、純也先輩の事を理解してるよね、きっと」
「んー」
真白ちゃんが、コーヒーをぐびっと飲む。女子に珍しい、ブラックコーヒーだ。
だけど真白ちゃんが飲んでいると、絵になるから不思議。ソーサーにカップを戻す所作まで、全て綺麗だった。
カタっ
「純弥とは恋愛話はしないからなぁ。二人共、”可愛い物が好き”って共通点があるだけ。だから可愛い美月の事を、私たちは大好きなんだと思うよ」
「それは……」
私の顔とか、そういうの「だけ」が好きってこと……?
「(ど、どうなんだろう……)」
そうやって少し不安になった私を、真白ちゃんが笑って否定した。
「初めは美月の容姿を好きになって、いつの日か美月の中身を好きになって。それで――
今では美月の全部が好き」
「!」
「純也の好きの意味は真白には分からない。けど、真白は美月の全部を、ぜぇーんぶ好きだから。ね!」
「……うんッ」
「か、勝手にペラペラしゃべってごめんね。
私よりも真白ちゃんの方が、純也先輩の事を理解してるよね、きっと」
「んー」
真白ちゃんが、コーヒーをぐびっと飲む。女子に珍しい、ブラックコーヒーだ。
だけど真白ちゃんが飲んでいると、絵になるから不思議。ソーサーにカップを戻す所作まで、全て綺麗だった。
カタっ
「純弥とは恋愛話はしないからなぁ。二人共、”可愛い物が好き”って共通点があるだけ。だから可愛い美月の事を、私たちは大好きなんだと思うよ」
「それは……」
私の顔とか、そういうの「だけ」が好きってこと……?
「(ど、どうなんだろう……)」
そうやって少し不安になった私を、真白ちゃんが笑って否定した。
「初めは美月の容姿を好きになって、いつの日か美月の中身を好きになって。それで――
今では美月の全部が好き」
「!」
「純也の好きの意味は真白には分からない。けど、真白は美月の全部を、ぜぇーんぶ好きだから。ね!」
「……うんッ」