最強王子とフェンス越しの溺愛キス
反応は、どうかな……?
「ありがとう、すごい嬉しい」
「ほ、ほんと……っ?」
「うん。大事にするね」
少し頬を紅潮させていってくれる生吹くんを見ると、良かったって安心しちゃって……肩の力が抜けた。
真白ちゃん、生吹くんが喜んでくれたよ。
一緒に選んでくれてありがとう――
「俺にもつけて、美月」
「え、は、はい……!」
テーブルの上に、生吹くんのスラリと長い腕が伸びる。私も手を伸ばして、両手でブレスレットを掴む。
のだけど……
カタカタ――
「ふふ、美月。手が震えすぎ。それじゃあ、いつまで経っても付かないよ?」
「えと、そう、だよね……!分かってる、んだけど、」
震えが止まらない。
そんな私を見てクスッと笑った生吹くんは「じゃあ、こうしようか」といつになく意地悪に笑った。