最強王子とフェンス越しの溺愛キス



「い、ま……っ」



固まる私を見て、生吹くんは「ふふ」と笑う。

そして――



「キスされて、すぐに赤くなるところ」

「ッ!」



バタンッ



もう、我慢できなくて……自分の心臓が爆発してしまった私は、机に突っ伏してしまった。

これからお料理来るのに、お行儀悪い――と思いながらも、生吹くんには勝てなくて……。



すると生吹くん。

「あ」と何かを発見したようだった。



「ブレスレット、お揃いにしてくれたんだね」

「え……あ!」



「今まで服で隠れてて気づかなかった」

「そ、そう、なんです……っ」



実は私も生吹くんと同じで、学校が違う分、離れることも多いから……寂しくて。生吹くんを傍に感じられる物があったらいいなぁって思って、ブレスレットにした。


これを見て元気になれたらなぁって。


そして生吹くんも私と同じように、これを見て笑ってくれたらって。

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