最強王子とフェンス越しの溺愛キス
一輝くんと別れた後、私と生吹くんはバイクが止まってある駐車場までやって来た。
バイク初めて乗るけど、大丈夫かなっ?
しかも、ただのバイクじゃない。
「こんなに大きいバイクだったなんて……っ」
「料理はここに入れるからね。美月は、しっかり俺の腰に手を回してね」
「は、はい!」
あの大量の料理が来た後――
生吹くんは「ちょっと待ってて」と電話をかけに席を外した。暫くして戻って来ると「これを食べたい人がいるから、タッパーに入れてもらえるか店員さんに聞いてみるね」と言ってくれた。
『このお料理を食べたい人?』
『夕ご飯用に持ってきてほしいって事だったから、食べ終わったらバイクで一緒に届けに行こう』
『う、うん!ありがとう、生吹くんっ』