最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「生吹くん!これから何処のお家に行くの!?」
一時停止してるだけでも、バイクの音って大きい。生吹くんに聞こえるように大きな声を出すと「内緒」と言われてしまった。
「だけど、美月なら途中で気づくと思うよ!」
「え?」
生吹くんの言ってる事が分からなくて、首を傾げていた私。
だけど――
その意味を、バイクが走った三十分後に理解する。
「(この道って、まさか――)」
キキ――
目的地の想定ができた時に、バイクは完全に停止した。私たちは、とある門の前にいる。
そこは、