最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「あなたが電話をしてくれた、」
「春風生吹です。美月さんとは仲良くさせてもらっています」
「ふふ。あなたから電話を貰った時は嬉しくて跳ね上がっちゃったわ。最高のクリスマスプレゼントね。春風さん、本当に感謝しています」
ニッコリと笑みを浮かべるお母さん。改めて「ありがとう」と生吹くんにお辞儀をした。
「あなたが私と美月を繋いでくれたのよ。架け橋になってくた。感謝してもしきれないわね」
「そんなことないです。いつかここに来たいと言ったのは、美月さんですから」
「え、ちょ、生吹くん……ッ!」
いくらこの場面と言えど、曝け出されるのは恥ずかしいっ。「シーっ」とジェスチャーを送ると、生吹くんはウィンク一つ飛ばしてくる。そういう仕草もカッコよくて、私はまた、お母さんの肩に顔を埋めてしまう。