最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「生吹、知ってること詳しく教えろ」
俺の隣で、一輝が声を潜める。
だけど俺が言うまでもない。
なぜなら――
「やっほーみんな久しぶり~。元気だったー?」
白いのはLunaにもMoonにも、分け隔てなく平等に、呑気な態度で声を掛ける。まるで自分の帰還を告げるように。
もちろん、間髪入れずあちこちから反論が聞こえた。
「おい、あのふざけたの消せ」
「うっす」
血気盛んなLunaが、まずは白いのに近づくらしい。
「てめぇ、誰だよ。ここをどこだと思ってんだよ?あ?」
すごんできた奴らを見て、またニッコリと笑う白いの。
けど、その瞬間――