最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「見ーぃつけた。まさか、魔女とイイ仲だったなんてなぁ。しかも超美人」
「しかし、あんな可愛い子がなんで魔女なんて呼ばれてるんスかねぇ?」
「顔色を読むのが得意らしいぞ。人の思ってる事がすぐ分かるとか」
「へぇ。そりゃ重宝しそうだ。それを使わない手はねぇよなぁ?痛い目みせてやるぜ?生吹ぃ」
「今すぐ行きまスか?」
「どこ連れていく?」
「まぁ待て。焦るな。必ずその時は来る。その瞬間を待つんだ。いいな――」
私と生吹くんを、こっそり見てた人達がいるなんて、知らなかった。
そしてこの日の事を、生吹くんが後悔する事になるなんて……。
この時の私は、思ってもみなかったのだった――