最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「ありがとう~!でも美月ちゃんの方が可愛いよ~!やーん好き~♡」
「す、好き……ッ?」
「うん!ねぇねぇ、一緒に帰ろう~?真白、美月ちゃんのお家に行きたい!」
「えっと、私、待ち合わせしてるの。ごめんね……」
すると真白ちゃんは「えー!」と残念そうに声を上げた。
「ずるい~!
真白も美月ちゃんと一緒に帰る!」
「ま、真白ちゃんも、今、帰りなの?」
自分で聞いて、そして驚く。
そういえば真白ちゃん、制服じゃない。
いかにも高校生っぽいのに、身に付けているのは私服。
「真白ちゃん学校は、」
そう言いかけた時だった。
「ねぇ美月ちゃんの待ち人って、まさか純弥?」
「え?どうして、分かったの……?」
驚いて聞くと、真白ちゃんは「やっぱねー」と眉間にシワを寄せた。