俺達の笑顔
俺は素直に自分の気持ちを伝えた。


「だって由美とずっといたいもん。だから絶対由美と結婚するから、俺!」


うっわぁ…。

言った自分が恥ずかしい!


由美が俺を見つめて呟いた。


「和明…」


その目は少し潤んでいた。

悲しみで潤んでいたんじゃないことぐらいわかる。

愛情に溢れていて。

すごく暖かくて。


渡邉さんにからかわれた由美の顔は、さっきより真っ赤になってしまった。


俺も赤くなっちゃいそう…。



「絶対松田君なら由美ちゃんのこと幸せにしてくれそうだよね!」


真美さんのさりげない一言で、俺は由美を幸せにしたいって気持ちがもっと強くなった。
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