俺達の笑顔
講義終了後、あわてて図書館に向かった。


高井に話しかけられたが…無視無視。


俺には由美しか見えてないから。


図書館の入口で後ろから突かれた。



「和明くぅ〜ん…」


だ…誰!?

慎重に後ろに振り向いた。


「太田かよ!びびらせんなよ〜!」


必要以上に甘ったるい声を出した主は太田だった。

心臓に悪すぎ!


「松田こんなとこで何してるの?お前が図書館なんて珍しいじゃん」

「うるさい!一言多いぞ!」


自慢じゃないが、入学してから三回しか図書館に来ていない。

ここは俺には絶対向いていない場所。
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