俺達の笑顔
「由美が待ってるから。迎えに来た」

「あはは!お前らまるで違うな!だからこそ仲がいいんだな!」


太田は俺の肩をぽんっと叩き、俺を追い越して図書館へと消えていった。



「和明〜!こっちこっち!」



あっ。

俺のハニー…。


「お待たせ!」


由美は入り口に近い、図書館の中で唯一飲食可能のスペースにあるテーブルにいた。


「ごめん…手伝ってくれる?」

「う…うん!」


テーブルにはぶ厚い本が10冊ほど。


「卒論に使えそうかなぁって思って…」


本当に真面目な子だなぁ…。

俺も見習わなきゃ。
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