俺達の笑顔
二人で五冊ずつ本を抱えて図書館を出た。


満足げに本を抱えている由美。


なんとなく…さっきのことを聞いてみた。



「さっき別れ際にさぁ…まさか見た?」

「あ〜…高井さん?」



意外にあっさり返事してくれた。


「俺あの子に一切興味ないから!気にすることないよ」

「うん!高井さんって悪い噂をよく聞くけど…和明のこと信じてるから大丈夫だよ」


かわいらしくて…それでも力強い笑顔を俺に向けてくれた。


高井なんて…俺らには関係ない。


何があっても俺は由美とずっと一緒にいるよ…。
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