俺達の笑顔
10分後、小さな紙袋を持って再び店員が現れた。


「お待たせしました」


俺の愛がたっぷりつまったプレゼントを受け取った。



喜んでくれるかな?

俺のセンス悪くないかな?

満足してくれるかな…?




不安や期待、いろんなものが入り交じっている。


「ありがとうございました」


きらびやかな店内を出入り口に向かって歩いている途中、何人もの店員が深々とおじぎをした。



なんか王様になった気分だし…。

照れ臭い…。



恥ずかしがりながら、無駄にキラキラした店をあとにした。


次は婚約指輪でも買いにくるかぁ…。
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