俺達の笑顔
そろそろ迎えに行くかぁ…


車のエンジンをかける。


いつだったか由美の誕生日…

クリスマスの二日前が誕生日の由美と遊びに行くとき、物置状態の車の掃除をした。

俺はあれから後部座席に物をほうり込むことは無くなった。

まだ友達同士だったあの頃だったけど…もしかしたらまた乗ることになるかもなぁって思って…


由美が乗るのは二回目。

俺は由美の誕生日以来、車に誰も乗せていない。


自分でも気付かないうちに…由美のためにって空けておこうとしてたのかもな…



暑い暑い車を由美の家に向かって走らせた。
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