俺達の笑顔
観覧車の一周はあっという間だった。

もっと乗っていたかったなぁ…


「もう真っ暗だね!」


由美に言われて気付いた。

時間は19時。


もっと由美と一緒にいたいが…


由美…

今あくびしただろ?

こっそりやっていたが…

俺にはすぐにわかった!


「昨日眠れなかったんでしょ?」

「ば…ばれた?」


ドキッとしたのか、肩がびくっと動いた。


「楽しみで眠れなかった!和明に逢ったら安心しちゃって…」


抱きしめたいんだけど!

でも…周りはお子様ばかり。


「そろそろ帰るか…」
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