俺達の笑顔
「どうしたんだよ…?なんかあった…?」

「ごめんね…いろいろあってさ…」


電話口で涙をこらえようと必死な様子がわかる。


「いろいろってなんだよ?俺は由美の彼氏だろ?なんでも話せよ」

「じゃあ…今夜逢おうよ…」


俺達は夜逢うことにした。


まだまだ暑い昼下がり。

車に差し込む太陽が眩しい。

ダッシュボードに置いてあるサングラスをかけて、自宅へと車を走らせた。


俺の頭の中は由美の笑顔で埋め尽くされている。

今日逢ったら笑ってくれるか…?

それとも…泣いているだろうか…?

どっちでもいいから…とにかく今すぐ由美に逢いたい…
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